2015年11月26日星期四

『刑事フォイル』 Foyle’s War (2002–2015)

刑事フォイル シーズン1~8第二次世界大戦中のイングランドのヘイスティングスを舞台に、クリストファー・フォイル警視正(マイケル・キッチン)が、専属運転手のサマンサ(サム)・スチュアート(ハニーサックル・ウィークス)とポール・ミルナー巡査(アンソニー・ハウエル)の助けを借りながら、戦争の混乱を巧みに利用し逃げる犯罪者を捕えようと奮闘する。

妻を亡くしているフォイルは物静かで几帳面、理知的かつ誠実で正直だが、敵を甘く見ることもままある。扱う事件は主に、戦争による不当利得者、ブラックマーケット、殺人にかかわるものなどである。イギリス軍や諜報部の高官らと度々対立することもあるが、フォイル自身は全く気にかけず、正義を追求することに固執する。

『名探偵ポワロ』『バーナビー警部』の脚本家アンソニー・ホロヴィッツが手がけているだけあって、テイストはこれらの人気ドラマとそっくり。様々な怪しい人物が登場し、伏線が張られ、殺人が起こり、最後に見事に解決するという正統派ミステリーそのものとなっています。

ただ主人公がエキセントリックなキャラではない点が普通の刑事ものや探偵ものと大きく異なるようです。
ホームズの例を持ち出すまでもなく、刑事フォイル シーズン1~8 DVDミステリーの主人公は単に推理能力を持つ人物では面白くないので、どうしてもどこか常識外れのキャラ設定となりがちですが、フォイル自身はごく普通の常識人。職務に忠実で決して不正を許さないタイプの警察官であり、これだけだとミステリードラマの主人公としては魅力に欠けるかもしれません。

でも戦時下という特殊な状況のもとで、普通であり続けること、モラルと正義を守り続けることがいかに困難であるかが事件を通して示され、まさに原題「フォイルの戦争」が毎回繰り広げられます。 時には国策とぶつかり苦い結末となるエピソードもあり、一筋縄ではいかない内容となっています。

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